次女が9月からミラノ近郊の大学に進学したため、何かとオルビア-ミラノ間の飛行機に乗る機会が多くなった。夏の間は、サルデーニャにある3つの空港からヨーロッパ各地へ飛ぶ便がたくさんあるが、秋になると、フライトの数がガクンと減る。真冬になると、オルビア空港を発着する便は、1日10便程度となり、空港もガランとしている。しかしながら、サルデーニャ島在住者がイタリア本土に住んでいる人と同様に自由にイタリア国内を移動できる権利(continuità territoriale)が守られているため、真冬でも、オルビア-ローマ間、オルビア-ミラノ間、カリアリ-ローマ間、カリアリ-ミラノ間、アルゲーロ-ローマ間、アルゲーロ-ミラノ間のフライトは保証されている。
ただ、毎年、秋と春のダイヤ改正の際に、どの航空会社が continuità territoriale のフライトとなるかが変わってくるとことがちょっとややこしい。
2024年10月27日からは、カリアリ-ローマ・フィウミッチーノ空港は、1日8便ずつ、カリアリ-ミラノ・リナーテ空港は、1日6便ずつ、すべてアエロイタリア航空 Aeroitalia が運航。
オルビア-ローマ・フィウミッチーノ空港は、1日4往復、4便のうち1便がボロテア航空 Volotea だが、あとの3便はアエロイタリア航空が運航。オルビア-ミラノ・リナーテ空港は、1日4往復で、すべてアエロイタリア航空のフライト。
唯一、ITAエアウェイズ Ita Airways が、continuità territoriale のフライトとなるのは、アルゲーロ空港。アルゲーロ-ローマ・フィウミッチーノ空港は1日3便ずつ、アルゲーロ-ミラノ・リナーテ空港間は1日2便ずつ。
時々、アエロイタリア航空というのは聞いたことがないのですが、どうなのでしょうかと聞かれることもある。そのため、ちょっとアエロイタリア航空について。
アエロイタリア航空は2022年に誕生した新しい航空会社であるが、格安航空会社 LCC でなく、ふつうの航空会社。
ITAエアウェイズの前身がアリタリア航空だったことはご存じであると思いますが、サルデーニャ島民にとって、アエロイタリア航空は、2020年まで存在していた、エアーイタリー航空 Air Italy の後釜という位置づけです。エアーイタリー航空の前身はメリディアーナ航空(2018年まで)、そして、メリディアーナ航空 Meridiana の前身は、エメラルド海岸を開発したアガ・カーン4世が設立した、アリサルダ航空 Alisarda と名前が変わっていってややこしいのですが、メリディアーナ航空で働いていた人の多くが、アエロイタリア航空で働いているよう。先日、オルビア空港からミラノ・リナーテ空港への便に乗ったとき、CAをしている知人に機内で2回も出会ってしまった。彼女はメリディアーナ航空でCAをしていて、現在はアエロイタリア航空でCAをしているという具合です。
格安航空ではないが、飲み物サービスはあったり、なかったり。オルビア、ミラノ・リナーテ間の8月の早朝の便に乗った時はコーヒーや水のサービスがあったが、10月に終わりと11月のはじめにのったときはなかった。10月の終わりにカリアリから、ミラノ・リナーテ空港の便に乗った長女は、水またはコーラのサービスがあったそうだ。いずれにせよ、1時間程度のフライトです。