東京でイタリア料理店を経営されているシェフの方、イタリア料理教室を主宰されている方からのサルデーニャ料理教室の依頼を受けました。プロの方々であるので、やはりここは、サルデーニャでも作れる人はおそらく、20人以下であろうと思われる希少なパスタ、フィリンデウを体験していただきたいと思い、フィリンデウの料理教室をご提案させていただきました。
もともと、フィリンデーウはサルデーニャのたったひとつのファミリーだけが、代々、母から娘へと受け継がれていたパスタだったそうです。そのため、作り方は門外不出だったそう。
フィリンデウを教えてくださった方は、初めてその存在を知った時からフィリンデウを魅せられ、フィリンデウの作り方を習いたいと思ったのですが、誰も教えてくれず、一人、粉と向き合って独学で作れるようになったという情熱の持ち主。「でもね。一時期あきらめて、フィリンデーウを作れるようになるという目的から離れたときもあったわ。」とも。納得がいくフィリンデーウを作れるようになるのに、10年もかかったとのこと。そのようなお話を聞きながら、その情熱のオーラに包まれるのも、サルデーニャで料理教室を体験する醍醐味かと思います。
フィリンデーウは、3層に。なぜ、3層かというと?3はやはりカトリックでは父と子と聖霊の神聖な数字。また、デーウはサルデーニャの方言で神様という意味で、フィリンデーウは神様の糸という意味を持っています。
フィリンデーウは、前日に煮込んだ牛肉と人参のシンプルなブロードでいただきました。
乾燥させたフィリンデウの上に熱々のブロードを注ぎます。ブロードの中に1~2分入れて煮るという方法をとる人もいます。
そのあと、残った生地でサルデーニャの様々なパスタも教えていただきました。サルデーニャで最も一般的なニョケッティ・サルディ(マッロレッドゥス)から、モルゴンジョーリ村の輪っか状のパスタ、ロリギッダス lorighittas、ウージニ村のパスタ、アンダリノス Andarinos まで、パスタを作り出したらとまりません。
そして、もうひとつ頼んでおいた、サルデーニャのお菓子、セアダスの作り方も習い、試食いたしました。
フィリンデーウの料理教室のオーガナイズ、アテンド通訳いたします。お問い合せお待ちしております。フィリンデウ料理教室は、ご参加人数が多い方がおひとり様あたりの料金がお得になります。