レストランやトラットリアが軒を連ねるカリアリ、マリーナ地区の細い道をほんの少し登ったところにある、マリアのレストラン、イス・フェミナス。
まだ、オープンして間もない頃に、ソムリエのファブリッツォに教えてもらったのがきっかけで、マリアと知り合うことに。
会ってすぐに、マリアの魅力に惹きつけられました。とにかく、すごくエネルギッシュな女性なのです。あふれ出す発想とそれをすぐに実行する行動力。マリアの料理は、伝統的なサルデーニャ料理をちょっとアレンジしているものが多い。でも、それが、気取った嫌味なひねりではなく、直球でくるような味。そして、マリアのパワーが詰まった料理は、しかし、重すぎず、なんだか彼女のエネルギーをもらうようで元気が出ます。
この日は、カリアリ最大のお祭りの日、聖フィジオ祭の日だったので、もちろん満席。前に行った時もメニューはあるようなないような。今回も、マリアにおまかせのメニューにしました。色々な前菜のあとのパスタもびっくりするくらいおいしい。そして、サルデーニャの野草を使ったパスタなど他では見ないようなメニュー。
![カリアリおすすめレストラン](https://sardegnaguida.com/wp-content/uploads/2023/05/fbb6678ea9d8b70342ef6b8724eb4550.jpg)
![カリアリおすすめレストラン](https://sardegnaguida.com/wp-content/uploads/2023/05/f8f35aa4cd2c0f2b5a5d415b2a882049.jpg)
ローマで数十年シェフとして経験を積んだあと、サルデーニャに帰ってきて、自分の店をあけたマリア。マリアの出身地が、元気で長生きをするブルーゾーンの長寿村のため、当初から、出身地のブルーゾーンの食材を使い、そのことをテーマに掲げていたが、今年の春には、なんと自分のレストランの目の前に、その名も「ブルー・ゾーン・ストア」というストリートフード兼、エノテカ兼、サルデーニャ産チーズやはちみつなどのショップも開けてしまった。こちらは、マリアの一人娘のサーラがオーナー。ブルーゾーンストアは朝の8時から夜の23時まで開けていて、サルデーニャの99,99%のサルデーニャの人々が朝食として通常飲まないようなヤギのミルクのカプチーノまで朝食に出すというバイタリティ。今の100才の長寿の人々は昔は飲んでいた人もいるかもしれないようなものをサルデーニャの朝ごはん(コラチオーネ・サルダ)として提供するアイデア。(でもこちらは試したことがないので、いつか試してみたい!)
![ブルーゾーンストア](https://sardegnaguida.com/wp-content/uploads/2023/05/01d7fe1b0c91013b4a716f2ff5e3f6d3.jpg)
サルデーニャ産のチーズやはちみつ、ワイン、パスタに加え、幻のパスタ、フィリンデウも売っています。
![フィリンデウ](https://sardegnaguida.com/wp-content/uploads/2023/05/63dd745c08ac8c1693985e3a49fd1aa6.jpg)
レストラン名のイス・フェミナスとはサルデーニャの方言で、女性(複数形)という意味で、オープン当初は、スタッフ全員女性でしたが、今は男性スタッフもいます。でも、もう、マリアの女性パワーの一杯詰まったレストランなのです。
オープンしたのは、2019年にもかかわらず、イタリアの様々なレストランガイドにも取り上げられているので、要予約。
![](https://sardegnaguida.com/wp-content/uploads/2023/05/249eef16c910cddc09751b2957c9b4a5.jpg)
この日は春らしく、窓というか扉を開け切って、賑やかに食事を楽しみました。
Is Femminas
Via Napoli, 90 Cagliari