ちょっとびっくりするような形の不思議な岩がサルデーニャ島北部の小さな村セーディニ Sedini の村内にあります。
その正体は、今から5千年前のお墓。
ドムス・デ・ヤナスとは、ヌラーゲ時代より前の新石器時代の墓で、岩をきれいにくりぬいて、内部は小さな家のようになっています。昔からサルデーニャの人々から、妖精の家を意味する、ドムス・デ・ヤナスと呼ばれています。

このセーディニのドムス・デ・ヤナスの岩の高さは12メートル。サルデーニャで最も大きなドームス・デ・ヤ―ナスであると言われています。そしてその巨大な岩が、一般の民家に隣接して存在してるのも奇妙な風景を生み出しています。

このセーディニのドームス・デ・ヤ―ナスは、人家の密集している村内にあり、また、5千年以上の間、絶え間なく、様々な用途にもちいられてきたという点も、珍しいことの一つ。

中世の頃からは、「改築」され、牢獄、家畜小屋、店舗、政党の事務所など様々な使われ方をして、そして、1800年代から1900年代の初めまではなんと、一般の住居として人が住んでいたというからまた、びっくりさせられます。

少し、離れたところから、このドムス・デ・ヤナスを見ると、現代の家々の間に、大きな岩があり、とても不思議な風景です。
セーディニの村の中にも美しいムラ―レスがありました。

ラ・ロッカから1.5kmほどのところにある、12世紀の「見捨てられた教会」Chiesa dell’Annunziata アヌンツィアータ教会(お告げの聖母マリア教会)


